タイでも多く表示されている味の素(タイではUmamiの名称で呼ばれている)。タイのスーパーでは、味の素の巨大パックで販売されていたり、そのほか多くの化学調味料が販売されており、タイは、化学調味料の大量消費国の一つとされております。さてこの味の素って体に悪いものなのかを調べてまいります。
化学調味料ってそもそも何?
化学調味料とは、昆布に含まれるグルタミン酸などのうま味成分を調味料としたもので、原料であるさとうきびやとうもろこしなどから作られています。
名前から化学的に作られた成分で体の悪いものって思ってしまいますが、うま味調味料と同じ意味で、自然のものが原料となっています。
うま味成分のもっとも有名な成分 MSG
最も代表的なうま味成分は、MSG(グルタミン酸ナトリウム)という物質です。
グルタミン酸は、アミノ酸の一種で昆布のうま味成分です。グルタミン酸は、さとうきびからとれる糖蜜やでんぷんから発酵法で作ります。グルタミン酸は、そのままでは水に溶けにくいものです。水に溶けやすく、また調味料として使いやすくするために、ナトリウムをつけて乾燥したものがグルタミン酸ナトリウムです。
味の素サイトより
このグルタミン酸ナトリウムは、納豆、母乳などにも含まれている成分ですので、体に悪いというものではありません。
どうして体に悪いというイメージがあるのか?
1968年、アメリカの中華料理店の客が、一部が頭痛・体の痺れや痛みなどの広範な症状を発症し、「中華料理店症候群(Chinese Restaurant Syndrome)」と名付けられました。
中華料理にはうまみ成分の主成分のグルタミン酸ナトリウムが大量に含まれているため、化学調味料は危険という風潮が広がりました。
しかし、その後の調査でグルタミン酸ナトリウムが原因であるというエビデンスは出ませんでした。
しかし、安全であるというエビデンスもなく、現在も研究と議論が続けられています。
問題は摂りすぎることにある
調味料に限らず、肉や野菜や果物なども食べ過ぎ、飲みすぎは体に悪いですよね。天然の塩や無添加のしょうゆや味噌だって取りすぎれば、塩分取りすぎで体に影響が出ます。
極端な話ですと塩化ナトリウム(食塩)を60kgの人が約200gを摂取した場合の致死率50%にもなります。
この味の素などの化学調味料も、取りすぎや長期的には影響が出てくる可能性はあります。とても便利なものとしてうまく付き合っていきたいですね。
自分の体に気遣って、健康的に。
タイ料理を外食や屋台で食べるときに、やけにうまいとモリモリ食べてたら、そのあとでやけに口やのどが渇くなぁってことありませんか?そんな時は、調味料が多すぎだったんじゃないかって疑うことがよくあります。
最近では、化学調味料不使用のレストランや、注文時に化学調味料入れないとリクエストできる飲食店も増えてきています。
自分で作っていないものなので、何が入っているかはわかりませんし、体を気遣うのであれば、外食ばかりでなく自分で作って安心して健康的な食生活を送りたいですね。
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